岡村孝子さんのファンによるファンのためのブログです
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1990.9.1 コニファーフォレスト
夢を追いかけて
残暑と呼ぶには暑すぎる、そんな日だった。心配していた雨は降りそうになく野外コンサートには最良の日に思えた。ただ、ちょっと雲が多いようだけれど。目の前には富士の裾野、樹海が広がり、見上げると誇らしげにかまえている富士山があった。その風景はあまりに日常離れしていて、夢の始まりを感じさせた。
樹木に囲まれたコンサート会場。本来の姿はテニスコートだが、大きいステージを見たらそんなこと忘れてしまった。
オープニングにたくさんの風船がはなたれて大きな空にすいこまれていく。
そして「長い時間」
日中の暑さはいつのまにか影をひそめ、涼しい空気が肌に触れ、ここが避暑地であったことに気づいた。まだ、自然の光があふれていて孝子さんの衣装の白さがまぶしい。自然の光はステージを観るものに驚くほどの新鮮さをあたえる。風はゆるやかに流れている。
孝子さんが空を見上げながら歌う「未知標」
空には大きな雲が広がっていて青空も少し暗みがかってきた。田代さんのキーボードからブルースハープの音が流れる。インストメンタル。孝子さんのコンサートでは初めて聴く音だけど、夕暮れにぴったり合ってノスタルジックな雰囲気をかもしだしていった。
「心の草原」
で後半が始まり、空は夕暮れから夜へ染まっていく。お馴染みのミラーボールやレーザー、一瞬の衣装変えなど、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような遊び心いっぱいのステージが繰り広げられる。
「Believe」は今回のツアーには入っていなかったナンバーだが今夜は奏でられた。8ヶ月ぶりに聴く「Believe」。
「Baby Baby」そして「Kiss」
「Baby Baby」から「Kiss」への流れは時間の流れでもあるように感じられる。その流れのたどり着く先はいったいなんだろうか。
すごいアンコールだった。紙テープが四方八方から舞い、うねるように拍手がわき、孝子さんは広いステージを端から端へと走りまわる。あんなに動き回る孝子さん見たことがない。きっと孝子さん自身も驚いているに違いない。「あと2曲」「あと3曲」コールのタイミングが合わず、ちょっと歯車がかみ合わないシーンがあったのは、それだけ孝子さんも客席も押さえられないところまで気持ちが高まってしまっていたから。Outdoor Concert すごくメモリアルで気持ちよいコンサートだった。
太陽も月も星も風もすべてが孝子さんの味方だった。
夏の終わりを飾ることができた。また、再びここで会えることを願って…。
(1990年発行、ミニコミ誌「WASURENAGUSA」より抜粋)
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